山野草の画像リスト

写真は一部、借用してますが、自前で撮影次第、
差し替えますのでそれまで、お許しください。
薬草名 ノブドウ(蛇葡萄、じゃぶどう)
写真
コメント わが国全土に自生するほか、中国、朝鮮半島にも分布する。

毒草とするのは誤り:一般にノブドウを毒草であるように言う が、秋に熟する果実がまずくて食べられないだけのこと。有毒成分は含まれていない。夏の開花期になると、雌しべの子房にブドウタマバエのような小さな昆虫が産卵し、果実の成熟とともに幼虫が成長するため、果実は不ぞろいで、ときにはあばたのような斑点ができることがある。これを虫えい、虫こぶと言い、中には多量のタンニンが含まれているので食べると渋い。中国にも、わが国と同じノブドウが自生し、その実はやはり虫こぶ状になるが、正常な実をなかなか結べないのは、ノブドウの宿命であろうか。

エビヅルとの関係:「本草綱目啓蒙」(1803年)は、エビヅルの説明の中で、「一種ノブドウと呼ぶ者あり、葉の形同じくして薄く毛な し。其の実大にして秋熟し、碧紫紅白緑数色まじりて美わし。枯るればみな黒色となる。これ救荒本草の蛇葡萄なり」と記してい る。エビヅルの実は食べられるのに、これに似たノブドウの実は食べられぬというので、ノブドウには、イシブドウ、イヌブドウ、ウシブドウ、ウマブドウ、ドクブドウなどの方言がある。ただし、果実は食べられないが、春先の若芽、若葉は、つんでひたし物にする地方もある。

採取時期と調整法:秋に根を掘り、水洗いして日干しに。

成分:根の成分はまだ不明。

薬効と用い方:
関節痛に:
よく乾燥した根を刻み、1日量として10〜15gを水400ccから1/3量に煎じて、3回に服用。
目の充血に:乾燥した根5〜10gを、水200ccで煎じ、この汁で洗眼する(伊澤一男著:薬草カラー図鑑より引用)
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