山野草の仮画像リスト

写真は一部、借用してますが、自前で撮影次第、
差し替えますのでそれまで、お許しください。
薬草名 フクギ
写真
コメント 原産地はアジアの熱帯地方で、古い時代に沖縄に渡来したものであろう。沖縄各島では人家周辺に防風垣として植えられている。雌雄異株の常緑高木で、20mにも達する。若枝は4稜で緑色、短毛が生える。葉は厚く光沢があって革質、卵状楕円形で先は丸みがあって対生。花は5〜7月に黄白色花を開き、葉腋に出る短い柄の上に束生する。果実は球形の石果を結んで黄熟し、径 2.5cmほどで柿に似ているが食べられない。台湾にはラクギより低木のタイワンフクギが自生しており、フクギは産しない。

名前の由来:フクギは福木、または福樹であるが、語源は不明。 フクギの名は、沖縄諸島から発生したものであろう。現在沖縄各島で、フクジ、フクンまたはプクイキの方言で呼ばれている。

防潮、防風林に利用:熱帯性低気圧によるはげしい台風に襲われる沖縄諸島では、フクギは日よけ、防火にも適しているので、家屋の周囲、または海岸に植え、栽培される。主幹は直立に伸び、 常緑の厚い広い葉が密生し、樹木そのものが強固、強靭であるので、このように利用されるようになった。

採取時期と調整法:必要時に樹皮をはぎとり、日干しにする。

成分:樹皮にはフクゲチン、イソフクゲチン、ガルキニンという黄色色素を含んでいる。

用い方:薬用にはしない。
染料に:樹皮を褐色染料に用いる。特に沖縄地方の八重山上布とみんさー織の染色には、フクギのほか石垣、西表(いりおもて)、竹富の諸島に産するもので、クールと呼ばれ、紅露の当て字を書くヤマノイモ科の 塊根を用いている。これは学名Dioscorea cirrhosa Lour.で、和名ソメモノイモ、漢名は薯莨(しょろう)で、中国南部にも産する(伊澤一男著:薬草カラー図鑑より引用)
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